新人ながら2015年F1で14ポイントを上げてドライバーズ選手権で9番手につけるフェリペ・ナッセ(ザウバー)。ところが彼は、今後のレースで苦戦は免れないと予想する。
開幕戦オーストラリアGPで5位、第3戦中国GPで8位入賞を挙げるなど、F1フル参戦デビュー年の序盤からいきなり頭角を現した22歳のブラジル人ドライバー、ナッセ。
だが第5戦スペインGPでは、予選15番手から12位でゴールするのが精いっぱい。改良型マシンを持たない影響が少しずつ現れている。
「今あるクルマで、僕は精いっぱいがんばっている」とナッセは、スペインGP終了後にコメントした。
「シーズン序盤戦のチャンスを逃さず、よくポイントを挙げられたと思うよ」
マノー・マルシャに次いでレース活動予算が少ないザウバー。特にシーズン前の彼らはジリ貧の状態だった。それでも入賞できたのは大きく性能アップしたフェラーリ・エンジンのおかげだ。
しかし、主なライバルはスペインGPに向けてマシンに大幅な改良を施してきた。
ナッセは次のように話す。「僕は、オーストラリアGPで一年をスタートしたマシンに今も乗っている。ほとんど何も変わっていない。ごく小さな細部の改良だけだ」
ザウバーC34がアップグレードを受けるのは「シーズン中盤」だとナッセはいう。ブラジル『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』は、ザウバーによる改良版マシン投入は早くて第11戦ベルギーGP(8/21-23)の見込みと報じた。