『Bloomberg(ブルームバーグ)』が、タバコ会社大手のフィリップ・モリスが、フェラーリとのスポンサー契約を延長したと報じた。
現在のF1ではタバコの広告を禁止しており、フェラーリではフィリップ・モリスの代表的ブランドである「マールボロ」のロゴや名称をクルマなどに表示させることはできない。それでも、2016年から3年間の契約が延長されたという。
『Bloomberg(ブルームバーグ)』は、マールボロの前宣伝担当重役であるフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)は、この報道を認め、契約延長に関してはすでに1年前の取締役会において決定されていたことだと語ったと伝えている。
アリバベーネは、公式発表は行わなかったと付け加えているが、フィリップ・モリスはEメールを通じて事実2016年以降に向けての契約が更新されたことを認めている。
『Bloomberg(ブルームバーグ)』は、現在のフェラーリF1カーには、赤地のボディーに何か所か白い部分が設けられているが、それがマールボロのタバコパックを連想させるものとされているようだと書いている。
ビジネス戦略の専門家はこれに関し、次のようなコメントを寄せている。
「相乗効果に関しては不明だし、実際に宣伝活動は行われていない。だが、彼ら(フィリップ・モリス)はスポンサーを務めている」
「ブランド名を取り除いたからといって、人々がその関係が分からなくなるというわけではないからだ」
タバコ広告が全面的に禁止されている現在にあって、フィリップ・モリスはF1との関係を継続している唯一のタバコ会社となっている。