シーズン中のテストについて、もっとチームが自由に決められればいいのに。フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)の主張だ。
経費節減の折り、今は年間レースカレンダーの期間中に2回の公式テストしか認められていない。F1第5戦スペインGP(5/8-10)と第8戦オーストリアGP(6/19-21)の直後だ。
マッサも参加したバルセロナでのテストは、13日(水)に終了したばかりである。
「テストが重要なのは、いうまでもない」とブラジル『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』に語るマッサ。「マシンをより深く知るには、走らせるのが常に一番だ」
「その点でバルセロナの合同テストは重要に違いないが、どうも物足りない。直前にレースをしたばかりのサーキットだし、次の一戦(モナコGP)はコース特性がまったく異なる。バルセロナで準備しろといわれても、そう簡単には行かない」
しかし、本戦の直後に同じサーキットでテストすれば金銭的に厳しいチームもより参加しやすい点はマッサも理解を示す。
「好みが反映されないのが問題なのだ」とマッサ。「一定のチームも参加できるから。理由はただそれだけだ」
「あるチームはテストのためならどこへだって行く。だが他のチームは違う。本戦後に同じサーキットでテストするのは、余分な金があまりかからないからだ」
興味深いことに、ウィリアムズは決して資金潤沢な方のチームではないが、マッサによると彼らはプライベートテスト賛成派だ。
「僕らは、どこか他の場所でテストをする方がいい。ただ、F1を取り巻く状況は理解しなければならないが」と話すマッサだった。