かつて2度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、先週末にバルセロナで開催されたF1スペインGPにおいて、メルセデスAMGが決勝終盤に「チームオーダー」を発令した理由は理解できると語った。
スペインGP決勝で、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは今季初めてチームメートのニコ・ロズベルグに優勝を奪われ、2位に終わっていた。
現在、タイトル争いをリードするルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はレース後、チームから先頭を走るチームメートのニコ・ロズベルグを追いかけることはせず、クルマを無事な状態で完走させるようにして欲しいと伝えられたものの、これを「無視した」と次のように語っていた。
「僕はレースをするためにここにいるんだ。2位になるためじゃないよ。だから、それを無視するのは当然のことさ」
「今後はもうそういうことを言われないようにするつもりさ」
だが、ハッキネンは、どうしてあのときメルセデスAMGがそういう指示を出したのかについては理解ができると次のように語った。
「あの段階でエンジンにさらに負荷をかけるのは賢いことではないからね」
『Hermes(エルメス)』にそう語ったハッキネンは、次のように付け加えている。
「チームが彼にクルマをいたわるよう求めた理由についてはよく理解できるよ。彼ら(メルセデスAMG)はルイスに勝たせたくないなどと言ったわけじゃないからね。技術的なことがその理由だったんだ」