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クビアトにかかるプレッシャー

2015年05月14日(木)1:51 am

今年トロロッソに入ったマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツの2人。彼らは、その「すご腕」で親チーム、レッドブルと対等に戦う許しをヘルムート・マルコ博士からもらっている。

これはマルコ本人が明かしたもの。彼はレッドブルのF1ドライバープログラムを意のままに操る、強もての幹部だ。

レッドブルのマシンを操るのは、チーム2年目のダニエル・リカルド、それにトロロッソから昇格したばかりのダニール・クビアトだ。中でもクビアトは不振に苦しんでいる。原因はルノー・エンジンばかりではない。シャシーも問題なのだ。

それに引き換えジェームス・キーが製作を指揮したトロロッソのマシンは、チーム創設以来ベストの出来といって間違いない。

マルコはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に、次のように話す。「それより、トロロッソにいる驚異の新人ふたりだ」

マルコ本来の仕事はドツボにはまったレッドブルを救うことだが、ついでにリカルドとクビアトの両選手にプレッシャーを与えるところも彼らしい。

レースにおいてはフェルスタッペンもサインツも、レッドブルに道を譲る「チームオーダー」などないというのだ。

「われわれが若い2人の手綱を締めてしまっては、まったくの逆効果だ」とマルコ。「それで彼らのモチベーションが湧くわけはない」

その結果もっとも重圧を受けるのは、まだ若いクビアトだ。トロロッソに乗ってわずか1年でレッドブルに登用されたものの、ここまでいいところなしだ。

マルコは次のように話す。「クビアトは(他車を)周回遅れにするたびに2秒を失った。その点をサインツに突かれたのだ」

スペインGP終盤、2人は絡んでしまうのだが、どちらもFIA(国際自動車連盟)のペナルティを免れた。

しかしレース後、レッドブルのチーム内ではクビアトの責任を追及する声が圧倒的だったという。

サインツは12日(火)、バルセロナでスポンサー主催のイベントに出席、次のように打ち明けた。「競技委員たちは、彼(クビアト)に向かって次々に質問を投げていたよ」

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