ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、チームメートのルイス・ハミルトンが来季以降もメルセデスAMGに残留するのは歓迎だと語った。
現在の契約が今季いっぱいで満了となるハミルトンとメルセデスAMG。両者は2016年以降の契約更新に向けて交渉を続けていたが、これまでかなりの時間を費やしてきていた。だが、最新の情報によれば、次戦F1モナコGP(24日決勝)開催時に、新契約締結が発表されることになると見られている。
一方、先週末のスペインGP(第5戦)で今季初優勝を飾ったロズベルグは、同じバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで12日(火)に行われた公式テストに参加している。
ロズベルグはそのテストで、ほかのチームをまったくよせつけない走りを見せつけ、スペインGP予選で自身がマークしたポールポジションタイムさえ更新してみせていた。
現時点でライバルたちに対して大きな差をつけているメルセデスAMGだが、12日のテストではさらにそのパフォーマンスを改善したパワーユニットで走行していたのではないかとうわさされている。だが、ロズベルグはほほ笑みを浮かべただけで、それに関する発言は行わなかった。
しかし、スペインGPで2014年のF1チャンピオンであり、開幕以降の4レースすべてでポールポジションを獲得し、優勝3回、2位1回と圧倒的な強さを見せていたチームメートのハミルトンを破ったロズベルグが勢いに乗ってきているのは疑いようのない事実だ。
「どうなるかは分からないけれど、言えるのは、先週末は僕が支配したということだし、僕はすごく満足しているということだ」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったロズベルグは、ハミルトンがついにメルセデスAMGと来季以降の契約を結んだようだと報じられていることについての質問を受けると、次のように答えた。
「どうなるのかは知らないんだ」
「でも、僕は彼とレースをするのが好きだよ。僕たちはいいライバル関係にあるし、チーム内の雰囲気だってすごくいいからね」
そして、ロズベルグは次のように付け加えた。
「もちろん、厳しい戦いになる。でもそれはこのスポーツでは当然のことだからね」