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ホーナー「問題はマシン。ドライバーではない」

2015年05月13日(水)11:57 am

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーがドライバーの擁護に躍起だ。

ルノーのパワーユニットを使用するレッドブルは今季、深刻な状況にある。チーム首脳のヘルムート・マルコ博士も、これを打開しようとダニエル・リカルドとダニール・クビアトの2人に「がんばれ」とハッパをかける。

「経験の乏しいドライバーたちの方がいい仕事をしているじゃないか」とマルコ。F1第5戦スペインGPで健闘したトロロッソのマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツだ。

マルコは、4度のF1世界王者セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が抜けた穴は大きいとでもいいたげである。

では、ベッテルが今もレッドブルにいれば現在の危機を回避できていただろうか。

「いや、そんなことはない」とホーナーは、オーストリア『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に語る。

「今のわれわれのマシンでは、セバスチャン(ベッテル)がいたところで大して違わない。去年の今ごろを忘れてはならない。ダニエル(リカルド)はしっかりと実力を発揮していたじゃないか」

「だから問題はドライバーではない。要するにマシンのハンドリングとパワーだ」とホーナー。彼は15日(金)、元スパイス・ガールズのジェリー・ハリウェルと結婚式を挙げる。

レッドブルの頭痛の種はマシン以外にもある。現行のF1規則だ。

14日(木)にF1戦略グループの会合で話し合われる予定で、投票結果しだいでは、今年、ドライバーひとりに4機が割り当てられるパワーユニットの数が5機に増えるかもしれない。

「その話題には触れられない。分かってくれ。会合の内容に対して守秘義務があるのだ」とドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に語るホーナー。

「どうせならトト(ヴォルフ)に聞いてみたらどうだろうか」

なぜここでヴォルフの名が?メルセデスAMGの両巨頭ヴォルフとニキ・ラウダは、メディアに向けて大っぴらに「5機目のエンジン」について語っているからだ。

特にヴォルフは、今後変わるかもしれない他の規則にも言及している。14日に英ビギン・ヒル空港で開かれる戦略グループの会合でも話し合われるはずだ。

「チームの大小を問わず、何とか支出を抑えたいところだ」とオーストリア『APA通信』に話したヴォルフ。「それもF1の魅力を伝えられるような規則とセットでね」

「われわれは、パワーにあふれて見応えのあるレース、もっと速いラップタイムを実現できるF1マシンを求めている」

それと引き換えならメルセデスAMGは、現在の独占状態を多少なりともあきらめられるだろうか。ヴォルフは次のように答えた。「常に革新をもたらし、ファンが楽しめるレースにする。それがF1に携わる者の使命だ」

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