NEXT...F1開催スケジュール

イタリアのメディアがフェラーリの姿勢を批判

2015年05月12日(火)19:29 pm

12日(火)と13日(水)の2日間にわたって、先週末にF1スペインGP(第5戦)が開催されたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで、F1公式シーズン中テストが行われる。

だが、唯一マノー・マルシャだけが今回のテストを欠場することになっている。

マノー・マルシャのチーム副代表であるグレアム・ロウドンは、『Times(タイムズ)』に、「テストすべきものは何もないよ」と語り、すでにスペインを後にしているという。

現時点ではまだ2014年型車を改造したF1カーを使っているマノー・マルシャにとって、これ以上予算をかけてテストに参加してもあまり意味をなさないのは事実だろう。

だが、今季大きく躍進を遂げてメルセデスAMGに追いつくのではないかと見られていたフェラーリにとっては、スペインGPで逆にその差を広げられてしまっただけに、今回のテストは一段と重要なものとなるのは確かだ。

イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』紙は、スペインGP後に、「メルセデスAMGとの力の差は大きい。フェラーリには懸命な取り組みが必要だ」と論じている。

ところで、今回のテストでは、ルールにより、どのチームにも最低1人はルーキードライバーに走行を担当させることが求められている。だが、テストを本当に実りあるものにするには、実際に今季のレースを戦っているドライバーにテストを行わせた方がよいのは間違いない。

事実、メルセデスAMGが今週のテストに、控えドライバーのパスカル・ヴェアラインとともにニコ・ロズベルグを参加させることにしているのをはじめ、ほとんどのチームがルーキードライバーに加えてレースドライバーを1人参加させることにしている。

そんな中、同じイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、フェラーリがセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのどちらもこのテストに参加させないことに対して批判的な論評を展開している。

フェラーリでは初日の12日には育成ドライバーであり、今季ザウバーで控え兼テストドライバーを務めるラファエレ・マルチェロを起用。13日は昨年までザウバーに在籍していた控えドライバーのエステバン・グティエレスを起用することにしている。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のアンドレア・クレモネージ記者は、「フェラーリがこのテストの機会を最大限に利用しようとしないのは本当に理解しがたいことだ」と指摘し、次のように続けた。

「ベッテルとライコネンの経験は、この段階における開発に貴重な貢献をするはずだ」

「メルセデスAMG、ウィリアムズ、レッドブル、そしてマクラーレンが、それぞれロズベルグ、マッサ、クビアト、そしてバトンを参加させることにしているだけに、これはいっそうの機会損失だと言える」

そう書いたクレモネージは、次のように付け加えた。

「唯一のもっともらしい説明としては、今回のフェラーリのドライバー選択は、控えドライバー(グティエレス)との契約上やむを得なかったということだろう」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック