ホッケンハイムリンクの責任者であるゲオルグ・ザイラーが、今年のF1ドイツGPがキャンセルされたことは、自分たちとは何の関係もないことだと主張した。
ザイラーは先週、今年のドイツGPはキャンセルとなってしまったものの、2016年には契約通りホッケンハイムがドイツGPを開催するのは間違いない語っていた。
このザイラーのコメントを歓迎する声がファンやF1関係者の中からも発せられているが、ザイラーはホッケンハイムでの2016年のF1開催が危ぶまれたことなど決してなかったと主張している。
「我々には来年の契約があるんだ」とバルセロナでスイスの『Blick(ブリック)』紙に語ったザイラーは、「我々はその契約を守るよ」と付け加えた。
最近のドイツGPは、ニュルブルクリンクとホッケンハイムによって交互に開催されていた。本来2015年にはニュルブルクリンクがドイツGPを開催する契約を結んでいたものの、同サーキットが経営破たんに陥り、現在はその所有権問題が片付いていないことでレース開催ができなくなっていたものだ。
ザイラーは、ホッケンハイムはこの問題に巻き込まれてしまっただけだと主張している。
ニュルブルクリンクでのレース開催が難しくなった時点で、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは急きょホッケンハイムに今年のドイツGP開催を打診し、そのための話し合いも行われていた。だが、結局その話はまとまることがなく、今年のドイツGP開催キャンセルが決定していた。
ザイラーは次のように続けた。
「多くの人たちが、今年のドイツGP開催がキャンセルされたことについて、我々が悪者だと考えているようだ」
「だが、ニュルブルクリンクが突然キャンセルし、唯一の代替候補地が我々のところだったということだ。そして、我々にとって(開催に向けた)十分な体制づくりを進めるには、3月ではすでに遅すぎたということに過ぎない」とザイラーは主張した。