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「アロンソはフェラーリに幻滅していた」とジェームス・アリソン

2015年05月10日(日)19:38 pm

今週末のF1スペインGPに登場したマクラーレン・ホンダの2015年型車MP4-30は、これまでのクロームに替え、新たに「グラファイトグレー」による新カラーリングが施されている。伝えられるところによれば、MP4-30はこのカラーリング変更だけでこれまでよりも3kgの軽量化が達成されたという。

マクラーレンのCOO兼CEO代理であるジョナサン・ニールは、「誰もがタイムを削り出すためにあらゆる手段を検討しているよ」と語り、かつてのクローム仕上げのときは「多層塗装」が施されていたため、その分重量が増えていたのだと認めている。

今季、予想以上に厳しいスタートを切ることになった新生マクラーレン・ホンダだが、チームではコンスタントに「小さな改善」を積み重ねていくことに焦点を合わせているのだと主張している。

一方、昨年まで不振にあえいでいたフェラーリが今季は大きな躍進を見せているが、今週末のバルセロナの観客席から母国の英雄フェルナンド・アロンソを応援するファンの中にも、なぜアロンソがフェラーリに残留しなかったのだろうと考えている者も少なくない。

フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、『La Repubblica(レプブリカ)』に対し、彼自身もアロンソに残留するよう説得を試みていたことを明かしたものの、「僕にはそれができなかった」と語り、次のように続けた。

「彼に、いろんなことが変わるだろうと説明したんだ。新しいクルマはよかったし、差は縮まってくるはずだから、残留したほうがよいとね。だけど、彼はもうそのときにはあまりにも幻滅しすぎていたんだ」

「彼にそういう話をしたのは僕で10人目だったようだ。彼はもう何年も同じようなセリフを聞かされていたから、もはや信じる気持ちになれなかったんだ」

だが、まだ中団でくすぶっているとはいえ、アロンソはグラファイトグレーが施されたMP4-30に満足しているようだ。

「オーストラリア(開幕戦)では4秒も遅かったのに、いまやQ3進出が狙えるところまできているんだ。これはもうほとんど奇跡だよ」

スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。

「計り知れない潜在能力を持っているし、僕たちはゆっくりとそれを解き放つためのカギを探しているところさ」

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