F1スペインGP(10日決勝)予選で、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが今年初めてポールを獲得。対してフェラーリは開発競争で後れを取ったようだ。
ロズベルグは昨年、最終戦までチームメートのルイス・ハミルトンとタイトル争いを演じたが、今年は5戦目にしてようやくハミルトンを予選で破った。
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダはロズベルグの奮闘を称え、「序盤戦の屈辱は終わった」とドイツのテレビ局『RTL』に語った。
「ニコの復活はチームにとって最高の出来事だ」
「2人が激しく切磋琢磨し合うほど、われわれも成長できる。たとえそれでピットウォールの面々に白髪が増えたとしてもね」
■フェラーリの改良パーツに疑問符
一方、序盤戦でメルセデスAMGに次ぐ地位を確立したフェラーリは、スペインGPに大幅な改良パッケージを持ち込んだ。しかし、キミ・ライコネンのほうは金曜フリー走行でその挙動に苦しみ、土曜は以前のパーツに戻している。
「フェラーリが今は問題を抱えているのが見て取れる。違うマシン2台で走っているのだから」とラウダは話す。
「フェラーリとの差は同じままか、大きくなったくらいだ」
前回の第4戦バーレーンGPでは予選でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがメルセデスAMGの間に割って入った。その時ポールのハミルトンとベッテルの差は0.4秒だったが、今回はそれが0.8秒近くに広がっている。
「ここ数戦と比べると差は少し広がったみたいだ」とベッテルも認めている。