2015年F1が開幕してから4戦、ダニール・クビアト(レッドブル)は、明日のスーパースター的な存在から一気にお荷物ドライバーへと成り下がってしまった。
歯に衣着せぬ発言がトレードマークの1997年F1王者ジャック・ビルヌーブ。彼は、レッドブルによる「ごう慢な」ドライバー選択のツケが回ってきたと手厳しい。4度の世界チャンピオン(セバスチャン・ベッテル)に替えてF1歴わずか一年の20歳を起用するとは何ごとかというのだ。
確かに今季のレッドブルは苦戦している。それに、もっかF1パドックには、あるうわさが巻き起こっている。2016年のドライバーについてチームは、クビアトの代わりにマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)起用を検討中なのだとか。
バルセロナで、ベッテル脱退後に加入したクビアトの経験不足を質問された先輩格のダニエル・リカルドは、ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように答えた。
「一口にはいえないな」
「むろん、セバスチャン(ベッテル)はチームと素晴らしい関係を築いた。良好なフィードバックも、経験あるドライバーならではのものだった」
「ダニール(クビアト)も彼なりにフィードバックを与えている。その正誤は、判断が難しいところだ」
「セバスチャンの脱退がチームの痛手とならなかったことを願うよ。僕らドライバー2人は、チームを支えようと精いっぱいの努力をしている」
ただ、開幕戦オーストラリアGPからマレーシア、中国、バーレーンと回を重ねるに従ってクビアトの評価が劇的に降下したのは否定しようがない。
クビアト本人はスペインで、F1情報サイト『f1news.ru』に次のように語った。「自分の能力を信じ続けるしかない」「あまりよく事情を知らない連中の意見に耳を傾けても仕方がない」