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今季のフェラーリには「運も味方した」とフェラーリ元会長

2015年05月07日(木)16:47 pm

フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、今季大きな躍進をとげたフェラーリには「幸運も味方した」と語った。

長期にわたってフェラーリの最高責任者として君臨していたモンテゼモーロだったが、昨年親会社のフィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネにその座を奪われていた。

モンテゼモーロは、今季フェラーリが躍進したのは新会長のマルキオンネや、新チーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネの手柄ではないと次のように語った。

「昨年の12月、私はそれに異論はとなえなかったが、彼らは新たなシーズンに向けた準備において大きな失敗があったため、2015年は試練の年になるだろうと語っていた。そして、2レースで勝利できればそれは奇跡にも等しいと言っていた」

モンテゼモーロは、そうしたコメントはあまり「褒められたものではなかった」と語るとともに、「だが、それももう過ぎた話だ」と付け加えた。

事実、モンテゼモーロも今のフェラーリはいい仕事をしていると考えている。

「彼らに感謝しなくてはね」と語ったモンテゼモーロだが、それは必ずしもすべてマルキオンネやアリバベーネの功績だったとは言えないと次のように続けた。

「正直に言って、彼らは少しばかり運にも恵まれていたのだと思うよ」

「今年は、メルセデスAMGは別格としても、ウィリアムズはあまり進歩できていない」

「レッドブルは、崩壊状態だ。共通の友人が教えてくれたのだが、マテシッツ(レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツ)はチームの売却を考えており、アウディにF1参戦するよう働きかけているようだ」

「マクラーレンは危機的状態にある。だから、すべてのレースでフェラーリが表彰台を獲得することができている」

そう述べたモンテゼモーロは、次のように続けた。

「だが、運を手にしているときは、それをどのように利用するかも考える必要がある」

「私に言わせれば、それが彼ら(マルキオンネとアリバベーネ)の功績だったんだ。彼らが加わる前に成し遂げられていた有益なことを捨て去らないだけの知性を持ち合わせていたことがね」とモンテゼモーロは結んでいる。

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