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「ハミルトンは地球人とは思えない」とニキ・ラウダ

2015年05月07日(木)11:28 am

今季はここまでに4レースを消化したF1だが、そのうち3勝をメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがあげている。ハミルトンはここまで4レースですべてポールポジションを獲得しており、その強さは群を抜いている。

■ここまで圧倒的な強さを見せるハミルトン

一方、ハミルトンの最大のライバルとなると考えられていたチームメートのニコ・ロズベルグは、表彰台こそ確保しているものの、これまでのところハミルトンのパフォーマンスにはついていくことができていない状態だ。

今週、伝説的元F1ドライバーであるスターリング・モスが、これまで2度F1チャンピオンに輝き、今年も圧倒的な強さで選手権をリードするハミルトンに関して、「まだ偉大なドライバーだとは言えない」と語ったことが報じられていた。

だが、そのモスでさえスイスの『Blick(ブリック)』に対し、「ハミルトンは別次元だ。ロズベルグにはもうチャンスはないよ」と語っている。

■ロズベルグに奮起をうながすラウダ

ロズベルグのボスのひとりであるニキ・ラウダ(メルセデスAMG/非常勤会長)は、ロズベルグは現時点においてすべてのF1ドライバーの中でももっとも困難な仕事に直面していると考えている。

「ハミルトンは、まるで地球人とは思えないほどの走りを見せている」

オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』にそう語ったラウダは、次のように続けた。

「現時点では、彼はすべてにおいて完ぺきな走りを見せている。彼はミスも犯さないし、ほかの誰よりも速いラップタイムを刻んでみせる」

一方のロズベルグに関してもラウダは次のようにコメントした。

「もちろん、彼はいら立っているよ。だが、ニコは彼(ハミルトン)をとらえなくてはならない」

■フェラーリよりも自分たちのほうが優位

そのハミルトンにとって、現時点での最大のライバルだとみなされているのは、今季フェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルだ。

だが、ラウダはベッテルやフェラーリよりはまだメルセデスAMGのほうが優位な条件にあると主張している。とりわけ、メルセデスがまだ今季中にエンジン開発を行うための「トークン」を残していることもその理由のひとつだ。

ラウダは、「恐らく、フェラーリではすでに我々よりも多くのトークンを使っているんじゃないかな」と推測している。

ラウダは、今週末のF1スペインGP(10日決勝)では、各チームの空力改良パーツに視線が注がれることになるだろうと考えている。

「バルセロナは非常に難しいサーキットのひとつだ」

そう語ったラウダは、次のように付け加えた。

「もしここで勝てれば、次の3レースか4レースでも有利に戦えると見込むことができるからね」

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