ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

「過剰な期待」と現実との差に苦悩するマクラーレン・ホンダ

2015年05月06日(水)18:21 pm

マクラーレン・ホンダでは、今週末のF1スペインGP(10日決勝)にシャシーとパワーユニットのいずれにも改良を施した2015年型車MP4-30を投入することにしている。

だが、母国レースを迎えるフェルナンド・アロンソはチームが出した公式プレビューの中で、あまり大きく期待することはできないとほのめかしながら次のように語った。

「ほかのチームも自分たちのクルマを改善するために懸命に取り組んできているから、すごく厳しいものとはなるだろう。だけど、ヨーロッパでのシーズンのスタートが僕たちにとって前向きなものとなることを期待している」

■まだ時間が必要だとマクラーレン

そしてバルセロナでのグランプリ開幕を前に、イギリスの『Times(タイムズ)』は、新生マクラーレン・ホンダがすぐに1980年代に築いた栄光の時代を思い出させるような活躍をするものと「過剰な期待」を抱いていた者たちからの「批判」に対して、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエが反論を行ったと報じている。

ブーリエは、今年始まったばかりのマクラーレン・ホンダの挑戦に関し、ライバルのメルセデスAMGを引き合いに出している。2014年に圧倒的な強さでF1タイトルを獲得したメルセデスAMGでさえ、そこにたどりつくまでには「4年」を要していたではないかというわけだ。

マクラーレンの総帥であるロン・デニスも、F1公式サイトに次のように述べた。

「我々は共に勝利を目指している。そしてそうなったときには、我々が圧倒的な強さを示すことになるだろう」

「それについて、達成期限を設けようなどとは思わない。そんなことをするのは無謀というものだ」

■レースで勝利することすら困難だろうとトゥルーリ

だが、かつてルノーでアロンソのチームメートだったこともある元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリは、マクラーレン・ホンダが強さを見せるようになるにはかなりの時間がかかるだろうし、現在33歳のアロンソは今後2度と表彰台の中央でシャンパンを味わうことができない可能性もあると考えている。

「彼がまたレースで優勝できるか、あるいはF1チャンピオンになれるかどうかは疑問だと思う」

『Express(エクスプレス)』にそう語ったトゥルーリは、次のように続けた。

「不可能なことなどないとはいえ、僕は心配しているよ。フェルナンドの状況は、勝利を得るには理想的ではないからね」

「マクラーレンは優秀なチームだ。だけど、彼らが戦う相手はフェラーリであり、メルセデスAMGだ。彼らは自分たちでエンジンの製造も行っている。そこには大きな差が生じるものさ」

■今のマクラーレン・ホンダの状況は意外だったとデ・ラ・ロサ

かつて長期にわたってマクラーレンのテストドライバーを務めていた元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサも、多くの者がそう考えていたように、新生マクラーレン・ホンダはもっとすぐにその力を発揮してくると思っていたと主張している。

「実際問題、ホンダがこれほどひどいとは誰も思っていなかったよ。パフォーマンスもそれほどでもないし、何より信頼性がない」

『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』にそう語ったデ・ラ・ロサは、次のように続けた。

「すでにシーズンに入っているし、誰もがあわてているだろう。特に、彼(アロンソ)にとっては母国レースだからね。だけどまだ耐え忍ばなくてはならないよ」

■今後のことはマクラーレン・ホンダにしか分からない

昨年までフェラーリの控え兼開発ドライバーを務めていたデ・ラ・ロサは、マクラーレンが今シーズン中にレースで優勝することができると思うかと質問されると「まったく分からないよ」と答え、次のように続けた。

「技術的な部分は彼らも段階的に改善していくだろうし、オーストラリア(開幕戦)からバーレーン(第4戦)にかけて、彼らは非常に前向きな形で順調に改善を果たしてきている。だけど、これからどれくらい改善することができるかは、ホンダとマクラーレンにしか分からないことだ」

「勝てるようになるかと聞かれれば、1年目でそれを実現すると考えるのは難しいとしか言えないね」とデ・ラ・ロサは付け加えた。

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