前戦F1バーレーンGP(第4戦)で久々に2位となって表彰台に上ったキミ・ライコネン(フェラーリ)だが、その活躍の陰に一人のイギリス人エンジニアがいたようだ。
昨年、フェラーリの2014年型車にてこずっていたライコネンだが、それに加えてガレージ内ではイタリア人エンジニアのアントニオ・スパニョーロとの共働作業があまりうまくいっていない様子が時折見受けられていた。
ライコネンは本来2014年にフェラーリに移籍した際、かつてマクラーレンやロータスで共に仕事をしていたマーク・スレイドを一緒に連れてきたいと考えていたと報じられていた。
だが、スレイドはイタリアへの転居は無理だとし、この話は実現しなかった。
だが、今年ライコネンの担当エンジニアを務めているのは、昨年経営破たんに陥ったマルシャから移籍してきたイギリス人のデイブ・グリーンウッドだ。
「デイブはすごく頭がいいんだ。そして、いろんなことをまさにやるべき形でやっている」
母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』にそう語ったライコネンは、次のように続けた。
「イギリス人のほうが働きやすいね。うん、デイブはマークとよく似ているよ。彼らはどちらも僕が望むことを理解している」
スレイドは、現在はロータスでパストール・マルドナードの担当エンジニアを務めているが、ライコネンが現在グリーンウッドとうまくやっているようだと認め、次のように語った。
「僕はデイブ・グリーンウッドのことは知らないんだ。だけどキミはイギリス人レースエンジニアと仕事をすることで、より満足できていると思うよ」
「キミは上手に英語を話すし、きちんとした英語で簡単に情報を得ることを好むんだ。英語を母国語としない者との共働作業はあまりスムーズにはいかなかったはずだよ」
そう語ったスレイドは、次のように付け加えた。
「僕はこれからもキミのファンさ。だから、もちろん、キミが昨年よりもかなりうまくドライブできるようになったことをよろこんでいるよ」