ウィリアムズのチーム副代表であるクレア・ウィリアムズが、父親のフランク・ウィリアムズは死ぬまでチーム代表の座から退くことはないだろうと語った。
ほぼ50年前にフランクによって設立された名門F1チームのウィリアムズだが、そのフランクも先日73歳の誕生日を迎えている。現在、父親を補佐してチーム副代表を務める38歳の娘クレアが、父の後を継いでウィリアムズのチーム代表になるのも、現実的にはそう遠い先のことではないかもしれない。
1970年代後半に共働設立者のパトリック・ヘッドとともに現在のウィリアムズF1チームを設立したフランク。だが、1983年に交通事故で下半身不随という障害を抱えることに。しかし、その後も“車いすの闘将”としてF1のけん引車とも言うべき活躍してきていた。
だが、ヘッドは2011シーズン限りでF1から引退。フランクも2013年にクレアをチーム副代表に据えている。
だが、クレアは、父親が近いうちにチーム代表の座を退くことなどはないと『Guardian(ガーディアン)』に次のように語った。
「父がチーム代表なんです。これまでもそうでしたし、いつの日か父が机の上で顔を伏せているところが見つかるようなことがない限り、これからもそうです」
今年はかつてのようにレース現場で陣頭指揮を執っているフランクだが、昨年には長期に入院した時期もあった。そのこともあって、近いうちにクレアが父親に代わってチーム代表になるのではないかとの推測が膨らんできている。
だが、クレアは、現在の父親はこれまで以上に情熱を持って仕事に臨んでいると次のように主張した。
「父は(1日に)17時間はそこにいるんです。私たちの誰よりも長くオフィスで仕事をしています。父は仕事が大好きですし、それに情熱を注いでいるんです」
そう述べたクレアは、次のように付け加えた。
「父は健在ですし、これからもそうです。引退を考えたりなどしていませんよ。彼がいなくなったらチームも変わってしまうでしょう」