1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、今季復活を遂げたマノー・マルシャに対して批判的なコメントを行った。
F1バーレーンGP(第4戦)が開催された先週末のバーレーンにおいて、昨年経営破たんに陥ったマルシャが今季マノー・マルシャとして復活を遂げたことをよろこばしく思うかと質問されたF1最高責任者のバーニー・エクレストンは、「それほどでもない」とそっけなく答えていた。
そして、ビルヌーブも、マノー・マルシャが本当に世界最高峰の自動車レースシリーズであるF1に参戦する資格があるとは思えないとスペインの『AS』に次のように語った。
「もちろん、ふさわしくないよ。彼らのクルマのペースは5秒も遅いんだからね」
「このチームにF1で走る資格などないよ。彼らはGP2か(ルノー)ワールドシリーズに出たほうがいいね。それなら彼らもうまくやれるんじゃないかな」
「F1は金がかかるスポーツだし、そこで競争力を発揮しなくてはならないんだからね」
ビルヌーブも、現在のF1がコスト増大の悪循環に陥っているという大きな問題に直面していることは認めている。だが、ビルヌーブはF1が困難な経営状態に陥っているチーム寄りの政策に傾き過ぎるべきではないと考えている。
「F1は、誰もがそこに到達したいと願うあこがれのスポーツなんだ。だからチームにはかつてのようにもっとテストをさせるべきだし、かつてのように予算だって使わせるべきだ。エンジンだって本当にパワフルで、もっとスピードが出せるものにしないとね」
そう語ったビルヌーブは、次のように付け加えた。
「そうやってアピールすべきだよ。もし(時計の)ロレックスが突然安くなったとしたら、もはや同じ価値を保つことはできなくなるのと同じさ」