昨年11月にフェラーリを去ったマルコ・マティアッチが、北米で再出発する。
2014年4月、前任者ステファノ・ドメニカリのチーム脱退に伴い、市販車部門の北米法人CEOだった彼は急きょ、イタリアに呼び寄せられた。
初レースの中国GPでは黒いサングラスをまとい、強もての印象を与えたマティアッチ。2016年新参入チームのハースをフェラーリ陣営に引き入れ、セバスチャン・ベッテルと契約を結んだのは彼の功績だ。
フェルナンド・アロンソとチームの関係をぶち壊したのは大きなマイナスだが、有能な技術責任者ジェームス・アリソンに仕事をさせて今季の復調に結びつけたのもマティアッチである。
だがスペイン『El Pais(パイス)』紙の報道によるとマティアッチは、今季のフェラーリから「跡形もなく」消えている。
それどころか彼は親会社のフィアット・クライスラーも退職。数日前にはミラノで彼の姿が目撃されたと『El Pais(パイス)』は報じている。
どうやらニューヨークに戻るべく準備中で、自動車業界との関連はない「エンターテインメント企業に職を得た」のだという。