F1バーレーンGP(19日決勝)予選を終えて、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグに大きなプレッシャーがのしかかっている。
チームメートのルイス・ハミルトンが開幕3戦で2勝を挙げているため、ロズベルグはバーレーンGPでの巻き返しをねらっていた。
だが、ハミルトンが予選で4戦連続となるポールポジションを獲得したのに対して、ロズベルグはフェラーリのセバスチャン・ベッテルにも敗れ、3番手に終わった。
メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダは、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙にこう語った。
「ルイスのスタート位置はいつも通り完ぺきだ」
「だが、ニコとルイスに0.6秒の差がついたのは心配だね」
また、ドイツのテレビ局『RTL』でラウダはこう話している。
「メルボルンでの開幕戦(オーストラリアGP)から、ルイスはとにかくすべてにおいて上回っている。ニコは今こそそれをひっくり返す必要がある」
「自分にできる対抗策を練らなきゃいけない。単にもっと速く走るといったことではなく、ルイスを倒すために何か違うことを考えるべきだ」
ロズベルグは第3戦中国GPで、自分を不利な立場に追い込むため故意にペースダウンしていたとハミルトンを非難していた。これが災いして精神的に不利になっているとラウダは見ている。
「レース後に文句を言うのは自分のためにならないとニコは理解した」とラウダ。
「一方、ルイスが“僕はレースで勝つためにここにいる”と答えたのは正解だった」
ドライコンディションでの予選で初めてほかのチームに割って入られたことを受け、メルセデスAMGのチーム代表トト・ヴォルフはこう話した。
「フェラーリが今速いのは、昨年われわれよりずっと早い時期にクルマの開発を始めたからだ。われわれはタイトルに向けて戦っていたからね!」
「明らかに、1-2を楽に決められる時代は終わったということだ」