トロロッソで間近にマックス・フェルスタッペンを見ているスペイン人エンジニア、シェヴィ・プホラール。彼は、17歳のフェルスタッペンをF1史上最高の新人ドライバーと信じて疑わない。
デビューに際しては、年齢の低さから疑問や驚きの声も上がったが、やがて感嘆と敬意が取って代わった。すべて彼の才能と将来性がそうさせたのだ。
そのとてつもないポテンシャルから、若き日のミハエル・シューマッハやアイルトン・セナの姿に重ね合わす者も多い。
「マックス(フェルスタッペン)のおかげでチーム全体がいい刺激を受けている」とオランダ『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に話すプホラール。
「彼のレースは常に、もしかしたらという思いを見る者に与えてくれる。いずれ頂上に上りつめるドライバーとその他大勢の差は、彼(フェルスタッペン)を見るとよく分かる」
「彼の真価は、まだまだこんなものじゃない」と語るプホラールは、かつてウィリアムズでラルフ・シューマッハ、マーク・ウェバー、ファン・パブロ・モントーヤなどと仕事をした経験を持つベテランだ。
プホラールはいう。(フェルスタッペンは)「私が今まで(F1で)目にしたドライバー中、最高の人材だ」
そんな彼の快進撃も、先週末の第3戦中国GPではリタイアに阻まれた。数々の大胆なオーバーテイクを見せてポイントフィニッシュも間近というところで、ルノーのエンジンが音を上げたのだ。
「しかし、マックスはまたしても途方もない才能を見せてくれた。クルマがドライバーに負けたのだ」とプホラール
次に期待したいのはセバスチャン・ベッテル級の活躍だ。トロロッソを表彰台に導くのである。
「彼ならやれると思う」とプホラールはいう。「マックスのようなドライバーは、何だって可能にしてしまう」