17日(金)に行われたF1バーレーンGP(19日決勝)の金曜フリー走行2回目で、ターン1をザウバーのマーカス・エリクソンとともに曲がろうとしていたフォース・インディアのセルジオ・ペレスのクルマにフェラーリのセバスチャン・ベッテルが接触。
これにより、破損したベッテルのフロントウイングがコース上に残される形となり、赤旗が振られてセッションが中断される事態となった。
統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によるバーレーンGP競技委員会は、この事故に関してセッション後に審議を行うことを発表していた。
ベッテルは、セッション後のコメントの中で、「ガレージを出たら問題が発生していた。ブレーキを踏んだら突然ショックを感じて、正確にブレーキをかけることができず、そのせいでセルジオ・ペレス(フォース・インディア)にコーナーでぶつかってしまった」と語り、自分のほうに非があることを認めていた。
ペレスとのクラッシュが起きたとき、フェラーリはチーム無線で「ブレーキに問題がある」とベッテルに伝えていたという。
このクラッシュが審議対象となった理由はそのクラッシュの責任問題だったが、その後、そのフェラーリの無線は事実を隠ぺいするための「暗号」として使われていたのであって、実際にはコースアウトしたベッテルのホイールが正しく装着されていなかったのではないかとの疑いが浮上。
このため、その件については改めて審議されることになっていた。
もし、それが事実であったとすれば、ベッテルには「危険リリース」のペナルティーとしてグリッド降格処分が下される可能性があった。
だが、競技委員会は、結果的にベッテルにグリッド降格処分を下すことはなかった。