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F1撤退の可能性は残されているとレッドブル

2015年04月18日(土)19:35 pm

2015年F1開幕戦オーストラリアGP後に、ワークスエンジンの供給元であるルノーに対して激しい非難を行ったレッドブル。その騒ぎはいくぶん鎮静化されてきてはいるものの、両者の緊迫した関係はいまだに継続している。

ルノーのパワーユニットが次々とトラブルに見舞われた先週末のF1中国GP(第3戦)も、そうした状況をさらに悪化させてしまっただけに終わっており、ルノーとしては、当面の間は、ワークスエンジンの供給先であり、現在の状況に強い不満を抱えるレッドブルをなだめるしかない状況に置かれているようだ。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ブラジルの『Globo(グローボ)』に対して次のように語った。

「第一歩を踏み出したというところだね。中国での悲惨な結果を受け、ルノーも自身の責任を痛感しているよ。今後彼らにどういうことができるか、様子を見よう」

「フェラーリでは昨年、このエンジンの難しさをよく理解し、早い段階から新しいエンジン製造に取り掛かっていた。彼らは素晴らしい仕事をしたよ。ルノーにはそういうことはなかった」

「今後、ルノーがどれほど改善できるか様子を見るよ。これに対してどれほどの投資を行うことにするかということも重要になるね」

マルコは、レッドブルが第5戦スペインGPでは改良型シャシーを導入することを認め、次のように続けた。

「我々に関しては、スペインに大きく変えたバージョンを投入することになる。これはエイドリアン・ニューイ(最高技術責任者)が鋭意開発したものだ。だが、繰り返して言うが、それもルノーのパワーユニット次第だということだ」

マルコはさらに、レッドブルがF1から撤退する可能性も残されていると主張。

「その通りだ。もし今後も中期的にほかのチームが勝利するのをただ眺め続ける日々が続き、それに対して何の手も打てないとすれば、F1にとどまり続ける意味はないだろう?」

「F1の利益を考えるならば、パワーユニットによる差が非常に大きいという現在のあり方を見直し、何か基本的な改革を行うべきだ」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「このバランスの重要性を理解していたFIA(統括団体である国際自動車連盟)会長がいた時代もあったのだがね」

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