2014年のF1デビューから一年以上が経ち、マーカス・エリクソン(ザウバー)はようやく自分の実力を示せる道具を手に入れたと感じている。
エリクソンは昨年、ケータハムでF1キャリアをスタート。ところが同チームは経営破たん、F1グリッドから姿を消した。
「これほどの違いがあるとはね」と中国GPで語ったエリクソン。ようやくF1関係者もファンもエリクソンの運転技術に注目しだしたのだ。
「去年はとてもじゃないが僕のポテンシャルを示したり、いい印象を与えるなんてムリだった。でも今は毎週末、ポイント争いを展開している」
理由は明らかにチームの違いだ。
「序盤3戦でいちばんの驚きは、ザウバーの善戦だ」とスイス『Blick(ブリック)』に語るのは、メルセデスAMGのニキ・ラウダ。
チームメートのフェリペ・ナッセほどのインパクトはないが、多少なりとも2014年に受けた批判のお返しができたのではないだろうか。何しろ昨年のエリクソンは存在感がなさすぎた。
「去年、冴えなかったもうひとつの理由は、僕の体重だ。(2014年のチームメート)小林可夢偉に比べて10キロも重かった」とエリクソン。
「あればかりはどうしようもない。とにかく問題だらけだった」