メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、チームに対してこれまで自分をナンバー1ドライバーとして処遇するよう求めたことなどないと否定した。
今年までメルセデスAMGとの契約を結んでいるハミルトンだが、2016年以降の契約延長成立が遅れていると報じられている。そして、その理由は、ハミルトンがチームに対して自分をチームメートのニコ・ロズベルグよりも優先的に処遇するよう求めているためではないかとうわさされている。
このうわさに関しては、メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが16日(木)に否定。そして、ハミルトンもそんな事実はないとスペインの『El Pais(パイス)』に次のように語った。
「契約の中にナンバー1ドライバーであることを盛り込むよう頼んだことなど一度もないよ」
「ベッテルの契約書にはそう書かれた条項があるかもしれないし、アロンソの契約にもあるかもしれない。彼は常にそれを求めるからね」
「だけど、僕は公平な条件のもとに、実力でチームメートに勝ちたいんだ。F1ドライバーの中にはそれ(ナンバー1処遇を受けることに)をよろこぶ者が多いことも知っている。だけど、僕はそうじゃないよ」
だが、かつてマクラーレンに在籍していた2007年にハミルトンのチームメートだったアロンソもそんな事実はないと否定している。
「メディアは、常に僕が自分をナンバー1ドライバーとして扱うように求めるって書くけれど、それはでたらめだよ」
バーレーンでそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「ついこないだの中国(第3戦)でも、ジェンソン(バトン/チームメート)のほうが僕にはないディフューザーを装着して走っていたよ。ひとつだけしかなかったからね」