今週末にはF1バーレーンGP(19日決勝)が行われるが、現地の気候コンディションに多くの関心が集まっているようだ。
現時点では、レース週末には気温が最大34℃に達するだろうという予報が出ていると伝えられている。そうなると高温のマレーシアGP(第2戦)でメルセデスAMGを上回る活躍を見せたフェラーリにとって再び追い風となりそうだ。
先週末の中国GP(第3戦)では、メルセデスAMGが反撃を見せ、開幕戦に続いて今季2度目の1-2フィニッシュを達成していた。だが、中国GPの舞台となった上海は、まだ肌寒さが残る気候条件だった。もしバーレーンの気温が高くなれば、焼け付くようなマレーシアの熱波の中で優勝を遂げたセバスチャン・ベッテル、そしてフェラーリに再び大きなチャンスが訪れることになると考えられている。
ベッテルは、トワイライトレースとして行われるバーレーンGPに向け、『SID通信』に対し次のように語った。
「僕たちは気温が高いほうが間違いなく調子はいいはずだよ」
ダウンフォースやエンジンパワーに関しては、まだメルセデスAMGに一日の長があることは否めない。だが、気温が高いときのタイヤとの相性という点からは、フェラーリのほうがメルセデスAMGに勝っているようだ。
メルセデスAMGのエンジニアのひとりは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「次のバーレーンとバルセロナ(スペインGP/5月10日決勝)の2レースは、僕たちにとってはまた難しいレースになるかもしれない」
メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクター職にあるトト・ヴォルフもこれを認め、「フェラーリはうまくタイヤをいたわることができるから、戦略の幅も広がる。そういうサーキットにおいては、我々にとってはフェラーリが危険な存在となるだろうね」と付け加えた。