F1やスポーツカーで活躍したドイツの元レーシングドライバー、ハンス・ヨアヒム・シュトゥックが、バーニー・エクレストンを激しく非難している。ドイツGP開催中止は、ひとえにエクレストンの責任だというのだ。
シュトゥックは現在、ドイツのモータースポーツ団体DMSB会長である。オーストリア『Servus TV(セアヴスTV)』に出演した彼は、ニュルブルクリンクとホッケンハイムのいずれも2015年F1ドイツGPの開催がダメになった責任はエクレストンにあると吐き捨てた。
同レースのキャンセルで7月のカレンダーにポッカリ空いた穴。現代のF1世界選手権では初めての事態だ。
「今のエクレストンがあるのは、ドイツに数多く存在する製造と供給会社、それにスポンサーのおかげだ」とシュトゥック。「ところが彼は、2~300万ユーロ(約2億5,000~3億8,000万円)の金うんぬんでドイツGPを手放してしまった」
ニュルブルクリンクとエクレストンの交渉にあたっては、シュトゥックも絡んでいたとみられる。主催者から「かなりの大金」が提示されたにも関わらず、それをエクレストンは蹴ったのだという。
「彼のいつもの口調で答えが返ってきたよ」と語るシュトゥックだった。