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ロズベルグ「ハミルトンは好き勝手にやればいい」

2015年04月15日(水)19:02 pm

メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、先週末のF1中国GP(第3戦)での出来事について、これ以上チームメートのルイス・ハミルトンと話をするつもりはないと語った。

ロズベルグは、中国GP決勝において、ハミルトンによって自分のレースが台無しにされたとの批判を行っていたロズベルグだが、決勝後に行われたチームのミーティングでは「建設的な批判」が交換されたことを明らかにしていた。

ロズベルグは、中国GPでの一件について、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。

「記者会見のときに彼のとなりに座ったとき、僕が頭にきていたことは認めるよ」

「翌朝、僕たちはそのときのシナリオがどうだったのかということについて話をしたんだ」

ロズベルグは、そのときトップを走行していたハミルトンが、3番手を走行していたフェラーリのセバスチャン・ベッテルから追い上げられていた自分に対して十分なスペースを与えようとしなかったのが問題だと主張していた。

昨年もモナコGPでのロズベルグによるハミルトンへの予選妨害疑惑を発端として両者の関係が非常に悪化したことはよく知られているが、ロズベルグは今回のことにより2人の関係は再び「難しい状況に陥った」と認めている。

「僕たちの関係は、いいときもあれば、あまりよくないときもある。でも、もうこれ以上彼と話をする理由は見当たらないよ」とロズベルグは付け加えた。

一方のハミルトンのほうは、ロズベルグのそうした批判にも動じる気配はないようだ。今週も、自分のほうがロズベルグよりも精神的に強いのだと示唆しつつ、自分は絶対に2番手に甘んじるつもりなどはないと主張している。

ロズベルグもこうしたハミルトンに対しさらに反撃を試みている。ロズベルグは、今後のレースにおいてはもうハミルトンがどういうふうにレースを戦おうがかまわないと次のように語った。

「僕たちはゼロから再出発することになる。ルイスは好きなように走ってかまわないんだ。それは彼次第だよ。僕にはもうまったく関係ないことだ」

かつてマクラーレンで2度F1チャンピオンに輝いたことがある元F1ドライバーのミカ・ハッキネンは、メルセデスAMGの2人のドライバー間で神経戦が繰り広げられるのは特段珍しいことでも何でもないと次のように語った。

「こういう心理戦もショーの一部だし、これまでも常に存在していたよ」

ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』にそう語ったハッキネンは、どのドライバーも自分がレースに勝つことだけに集中しているわけだから、上海でのハミルトンのドライビングを批判しても仕方がないと次のように続けた。

「僕に言わせれば、単純な話なんだ。彼(ハミルトン)がレースをリードしていた。そしてリーダーがレースのペースを支配したということさ」

ハミルトンがロズベルグのレースを台無しにするためにわざと遅く走っていたと考えているかと尋ねられたハッキネンは、次のように答えた。

「僕は2度F1チャンピオンになったドライバーとして、自分の経験からだけしか話をすることはできない。だけど、僕自身はわざとそういうことをした覚えは一度もないよ」

「だけど、いったんトップに立てば、勝利するためには何でもやったけれど、ほかのドライバーのことなんか知ったことじゃなかったよ。わがままに聞こえるかもしれないけれど、それが真実さ」とハッキネンは付け加えた。

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