マクラーレン・ホンダが、5月に行われるF1スペインGPには大幅に改良したMP4-30を投入するようだと伝えられている。
今年、23年ぶりに復活したマクラーレン・ホンダだが、ここまでのところは想像以上の苦戦を強いられている。
2月に行われたシーズン前テストでは、ホンダエンジンの信頼性不足により満足に走行することすらできずに終わっていた。さらに、バルセロナでのテスト走行中にフェルナンド・アロンソがクラッシュを喫し、そのために開幕戦オーストラリアGPの欠場を余儀なくされるという事態さえ発生していた。
先週末のF1中国GP(第3戦)では今季初めて2台ともに完走を達成したマクラーレン・ホンダだが、いまだに予選Q1を突破することもできていない。
さらに、今週末のバーレーンGP(19日決勝)の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットはエンジンパワーが物を言うパワーサーキットであるだけに、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの2人のドライバーが苦戦を強いられることは必至だと考えられている。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、『Autosprint(オートスプリント)』に対し、その次のレースとなるスペインGP(5月10日決勝)が行われるバルセロナでは「さらに進化したエンジンを搭載することになるだろう」と語り、次のように続けた。
「パワーユニットにはまだ大きな改善の余地があることも分かっている。だが、MP4-30自体も進歩していくことになる」
そう語ったブーリエは、次のように付け加えた。
「そこ(バルセロナ)は、いい仕事ができているか、そうではないかがはっきり見えてくるサーキットのひとつだ。我々はそこに空力的に大きく改善したパッケージを持ち込むことにしている」