レッドブルの将来について、うわさが止まない。
おととしまで常勝チームだった彼らも、2015年は精彩を欠いている。彼らは責任の所在をエンジン供給会社のルノーに求めるが、車体に起因するトラブルも発生している。
そんな中、チームの屋台骨である飲料メーカーのレッドブルはF1撤退さえ匂わせる。
もしF1を止めたらどうするのか。レッドブル社主ディートリッヒ・マテシッツには、ある狙いがあるという。F1商業権の取得に乗り出すかもしれないのだ。
すでに同社は、レッドブルリンク(旧エステルライヒリンク = A1リンク)でオーストリアGPの主催を手がけている。10日(金)、マテシッツは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙に次のように語った。「(F1が)オーストリアから消えて無くなることはない」
すなわち、F1商業権と同時にレッドブル所有のテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』を通じてオーストリア国内のテレビ放映権を取るらしいのだ。
マテシッツ本人もこれを否定しないが、ひとつ問題がある。「(現在オーストリアでF1中継を行う)ORFは契約を更新すると思う」