20歳のルーキー、トロロッソのカルロス・サインツが、シーズン序盤の好調を最大限に生かさなければならないと語った。
2015年のF1で2戦を終え、トロロッソはチーム別のコンストラクターズ選手権で、マクラーレンやロータス、フォース・インディア、さらには姉妹チームのレッドブルより上位につけている。
■序盤のうちにポイントを稼ぎたい
だが、サインツはこの状況が長く続くとは見ていない。F1中国GP(12日決勝)でサインツが次のように語ったとスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』が伝えた。
「クルマはすごく運転しやすいよ。でも、まだ1年の最初に過ぎない」
「僕たちの目標は、序盤のこのチャンスを生かしてポイントをたくさん稼ぐことだ。去年のフォース・インディアのようにね」
「シーズンが進めば、レッドブルやマクラーレンのように、改良を進めて僕たちの前に出るチームも出てくるだろう」
「ザウバー、ロータス、そして僕たちの間ではすごく面白いバトルが繰り広げられているよ。レッドブルは苦しんでいて、僕たちとの戦いになるだろう。でも、彼らはこれからの数戦で前進すると思う」
だが、トロロッソのSTR10はウィリアムズに匹敵するF1マシンだとサインツは述べている。
「僕たちのクルマはコーナーで素晴らしいと思う」
「ダウンフォースとコーナリングの面ではウィリアムズと同じレベルだ。あと必要なのは最高速だけれど、今年中にそれもそろって、ウィリアムズと戦えるようになるといいね」
■リカルドもトロロッソに脱帽
レッドブルのダニエル・リカルドもトロロッソの力を認めている。
「彼らに敬意を示すべきだね」
「チームとドライバーが、あらゆる点で正しいことをやってきた。僕たちにはフラストレーションがたまる状況だけれど、彼らに後れを取っている理由は分かっているから」
「彼らのパフォーマンスが落ちるのを望んでいるわけじゃないよ。自分たちの問題を制御できれば、僕たちはまた前にノーズを突っ込めるようになると思う」