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レッドブル会長、F1撤退の可能性を認める

2015年04月11日(土)6:58 am

レッドブルのチームオーナーで清涼飲料メーカーの会長であるディートリッヒ・マテシッツが、F1撤退の可能性を認めた。

マテシッツの右腕であるレッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1開幕戦オーストラリアGPのあとに現在のルールでは圧倒的な強さを誇るメルセデスAMGには追いつけないとして、レッドブルのF1撤退を口にしていた。

■自動車メーカーでなければ優勝争いは不可能

「ヘルムートの言ったことは基本的にまったく正しい」とマテシッツはオーストリアの『APA通信』に認めた。

マテシッツはその理由を、現在のF1では自動車メーカーでなければ優勝争いができないからだと説明している。

「われわれがF1にとどまるのは、競争力のあるチームがある場合だけだ。そのためには競争力のあるパワーユニットが必要だ」

「それがなければ、たとえ最高のクルマと最高のドライバーがそろっていても、優勝争いができる可能性はない」

「問題は、この部分についてわれわれにはどうしようもないということだ。自社のエンジンを開発することは不可能だし、開発することもない。その理由は単純にわれわれが自動車メーカーではなく、そこに投資する正当性がないからだ」

「誰でも分かると思うが、いわゆるカスタマーエンジンでも解決策にはならない。従ってわれわれはルノーと共に、フェラーリや特にメルセデスの強さに何とか迫っていかなければならない」

また、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソをルノーが買収する可能性については、「現実的ではない」とマテシッツは否定した。

「たくさんの話題が常に話し合われている。だが、私が明確にかかわったわけではない以上、その方向(トロロッソ売却)についていろいろな交渉が行われたということはあり得ない」

■ルノー撤退の場合はレッドブルも

ルノーがほかのチームを買収する可能性もあるが、マテシッツは、もう1つの選択肢はルノーのF1撤退であり、その場合はレッドブルも撤退するだろうと示唆している。

「もちろんルノーにはさまざまな選択肢を検討する権利がある。撤退も含めてね」

「エンジンサプライヤーには、競争力のあるパワーユニットを提供する責任がある。それができないなら、当然去るべきだ」

「同様に、それがわれわれにもたらす結果も明らかだ」

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