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尾を引くアロンソ事故関連報道。それに対する批判も

2015年04月07日(火)18:33 pm

現時点においても、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが2月22日(日)にバルセロナでのテスト走行中に起こした事故に関するうわさや憶測がささやかれ続けている。

F1マレーシアGP(第2戦)で復帰を果たしたアロンソだが、そのときの記者会見では、バルセロナでのクラッシュはステアリングが「ロックした」ことによるものだったと発言していた。

だが、ドイツのメディアは公然とそのアロンソのコメントの信ぴょう性に対して疑問を投げかけている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、事故を起こしたアロンソのクルマから収集されたテレメトリーデータについてよく知る複数の人物たちと話をしたという。だが、それらの人物は全員が、データが「ステアリングに関しては何の問題も発生していなかったことを明確に示しており」、ステアリングが原因だったとするアロンソの話は「ありえない」と語ったという。

「アロンソ自身もステアリングを左に切ろうとした形跡はまったく見られない。ステアリングホイールに設けられたトルクセンサーがそれを証明している」とシュミットは付け加えている。

さらに、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』も最新号で、同様の分析を行っている。

だが、アロンソの母国スペインのモーターレーシング協会会長であるカルロス・グラシアは、アロンソのコメントを支持すると語った。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とも密接な関係を持つグラシアは、『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』に対し、この件に関してFIAと「意見交換」を行ったことを明らかにし、次のように語った。

「結局のところ、実際に何が起こったのかを本当に知っているのはフェルナンドだけなんだ。フェルナンドは身体的にも精神的にも完ぺきな人間だ。だから、その彼がああいう事故に遭ったというのは、彼が言うように、クルマになんらかの問題が発生していたとしか考えられない」

一方、有名な前FIA競技委員のホアキン・ベルデガイは、メディアはこうした憶測記事の掲載をやめるべきだと主張し、『El Mundo(ムンド)』に次のように語った。

「レースやスポーツに対して何の注意を払おうとしない記者やメディア関係のプロたちが、すでに過去の話となったことについて今でも憶測記事を掲載し続けているのは残念だ」

「彼らは、実際には何もないところにニュースや議論を創造しようとしているに過ぎない」とベルデガイは付け加えた。

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