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「マクラーレン・ホンダはそのうち大きな飛躍を遂げるはず」とカルロス・サインツ

2015年04月01日(水)19:38 pm

先週末のF1マレーシアGP(第2戦)で今季から赤いレーシングスーツを身にまとうことになったセバスチャン・ベッテルが移籍2戦目にしてフェラーリに35戦ぶりの勝利をもたらした。

【結果】F1マレーシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

今回のベッテルの勝利は、5年間フェラーリに在籍したものの、ついに3度目のF1タイトル獲得に手が届かないまま昨シーズン限りで離脱したフェルナンド・アロンソにとっては皮肉な結果だと見る者も少なくない。

イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、「セバスチャンがアロンソ時代を過去のものとし、勝利から見放されていたフェラーリを成功に導いてくれる」と書くなど、フェラーリの母国イタリアでもアロンソの後任として加入したベッテルをまるで救世主のごとく扱っている。

■アロンソは後悔している?

一方で、アロンソは、今年エンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たしたホンダと手を組んだマクラーレンに移籍したものの、予選では後方に沈み、マレーシアではトラブルで途中リタイアという厳しい現実に直面している。

『Reuters(ロイター通信)』の記者が、アロンソに対して「あわれみを感じざるを得ない」と書けば、『Times(タイムズ)』は、マレーシアGPの結果はアロンソにとっては「顔を赤らめる」ものとなったと書き、さぞアロンソがフェラーリ離脱を後悔しているはずだという趣旨の記事まで報じられている。

おりしも、4月1日のエイプリルフールを迎えたこともあり、「アロンソがフェラーリとの古い契約書を見直したところ、またフェラーリに復帰できるという秘密の条項があることに気付いた」などという冗談記事が出てきてもおかしくない状況だ。

だが、もし本当にそういうことが可能な状況となったと仮定した場合、現在のフェラーリがベッテルと、気難しいことで知られるアロンソというラインアップを望むだろうか?

■フェラーリは現在のドライバーラインアップに完全に満足

「そういう可能性について、これまで本当に検討されたことなどないと思うよ」

そう語ったのは、昨シーズン後にフェラーリのチーム代表に就任したマウリツィオ・アリバベーネだ。

「それに、そんなことを考えても意味がないよ。我々はキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルという組み合わせに完全に満足しているからね」とアリバベーネは付け加えた。

いずれにせよ、アロンソ本人も、そしてファンも、33歳のアロンソがホンダエンジンを搭載したマクラーレンで活躍することを期待するしかないのは間違いないことだ。

■マクラーレン・ホンダは必ずトップレベルに返り咲くとライバルドライバーたち

だが、現在は苦境に立たされているアロンソとマクラーレン・ホンダだが、その可能性に注目しているライバルたちも少なくない。

レッドブルのダニエル・リカルドは、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。

「彼(アロンソ)とジェンソン(バトン)はどちらも非常に経験豊かなドライバーだ。彼らは間違いなくそのうち表彰台争いができるようになるはずさ」

また、偉大なラリードライバーを父に持ち、今年トロロッソからF1デビューを飾ったカルロス・サインツもマクラーレン・ホンダはそのうち調子を上げてくるはずだと考えている。

「アロンソは大きなプロジェクトの立ち上げにかかわり始めたばかりなんだ」

同郷のアロンソとは親しい間柄でもあるサインツは、次のように付け加えた。

「彼らがすぐに大きな進歩を遂げるだろうと確信しているし、すぐにでも差を縮めようとしてくると思うよ」

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