「フェラーリは、フェルナンド・アロンソを失ったことを後悔することはないだろう」
そう語ったのは、かつてルノーF1時代にアロンソのチームメートとして活躍していた元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリだ。
5年間在籍したものの、ついに3度目のF1タイトルに手が届かなかったアロンソは、昨シーズン限りでフェラーリを離脱し、マクラーレン・ホンダへと移籍。フェラーリは、そのアロンソの後任として4年連続F1チャンピオンという実績を持つセバスチャン・ベッテルを迎え入れていた。
だが、大方の予想に反し、ベッテルがフェラーリ移籍2レース目にして先週末のF1マレーシアGPで優勝を遂げてしまったのだ。
40歳となるトゥルーリは、イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』に次のように語った。
「セバスチャンはチームに新鮮な感覚をもたらしたんだ。フェラーリはアロンソとの関係がうまくいっていなかったから、そうした雰囲気を失ってしまっていたからね」
「僕もアロンソと仕事をしたことがあるけど、彼と一緒にやるのは難しいんだ」
現在、自らのチーム「トゥルーリGP」のオーナー兼ドライバーとしてフォーミュラEに参戦しているベテランドライバーのトゥルーリは次のように付け加えた。
「僕も今はチームを運営しているけれど、僕だってベッテルのほうを選ぶね」
だが、トゥルーリも、まさかマレーシアでフェラーリとベッテルが勝利を収めるとは想像してもいなかったと次のように続けた。
「シーズンが始まるときにはそんなチャンスはないと思っていた。これからフェラーリはメルセデスAMGにとって悩ましい存在になるだろうね」
「メルセデスAMGとしてもこういう結果は全然予想していなかったんじゃないかと思うよ。だけど、次のレースでは彼らも何か手を打ってくるだろうという気がしている」
そう語ったトゥルーリは、次のように付け加えた。
「次のグランプリではさらにいろんなことが見えてきそうだね」