レッドブルがF1の権利買収を検討しているかもしれない。そんな報道にバーニー・エクレストンは歓迎の意向を示した。
現時点では数人のジャーナリストによる憶測にすぎない。だがこの数週間、メルセデスAMGの強さを嘆いてみたり、規則がF1を「滅ぼす」と批判したり、チームをたたむといい出すなど、レッドブルが何らかの信号を出しているのは確かだ。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌、スイス『Blick(ブリック)』紙、オーストリア『Osterreich(エステルライヒ)』紙はそれぞれ、レッドブル社主ディートリッヒ・マテシッツが、レッドブルとトロロッソを売った金で「CVCからF1株を買い取り、筆頭株主に収まる」目論見を描いていると伝えた。
こうした報道にバーニー・エクレストンは、マレーシアで一部の記者を集めて次のように語ったのだ。「実現すればうれしいね」
「彼ら(CVC)も同じく喜ぶだろう。彼らは企業の売買が商売だ。誰かが好オファーを片手に現れたら、きっと彼らは売るだろう。むしろ、売らなければならない」
エクレストン親派のひとりでレッドブルのチーム代表といえば、クリスチャン・ホーナーだ。彼は27日(金)、次のように語った。「まさか、レッドブルがF1運営だなんて」
ひとりの記者がホーナーに質問した。もしレッドブルがF1を切り盛りするなら、何をして改革に取り組むだろうか?
「レッドブルは各種イベントや選手権を主催している。実績は申し分ない」とホーナー。彼は、F1は競技と技術の両規則において「あまりにもコストがかかりすぎている」と訴える。
「支出を抑えるには、F1を一から考えなおす必要があると思う。将来に向けてF1をどうすればいいのかとね」とホーナーは述べた。