F1第2戦マレーシアGP(29日決勝)予選で再び最後方グリッドに沈んだマクラーレン・ホンダだが、ドライバー2人はチームの進歩に手応えを感じている。
全20台で争われたマレーシアGP予選で、マクラーレンのジェンソン・バトンは17番手、フェルナンド・アロンソは18番手だった。さらに後方は、今週末からようやくコースに出ることができたマノーの2台だけだ。
しかし、アロンソもバトンも予選後に明るい表情を見せた。
「苦しんでいるよ。でも、オーストラリア以降、クルマは素晴らしく良くなった」とアロンソ。
「厳しいことは分かっていた。でも、オーストラリアではもっと引き離されていたからね」
「この調子で続けたら、3、4レース後にはポールを取れるよ」とアロンソはジョークを飛ばしている。
バトンもホンダエンジンの進歩をたたえている。
「ここではエンジンが大々的に進歩した。たぶん明日の決勝でそれが分かると思うよ。燃費についてもそうだ」
「開幕戦では、クレイジーな量の燃料をセーブしていた。一時は20%もだ」
「それよりずっと楽になるはず。明日はペースでそれを示せると思う。それでも苦しいことに変わりはないだろう。でも、僕たちは前進している」
■移籍に後悔はないとアロンソ
一方、アロンソの古巣であるフェラーリは今年から調子を上げており、マレーシアGPではセバスチャン・ベッテルがメルセデスAMGの間に割って入り2番手グリッドを獲得した。
しかしアロンソは、マクラーレン・ホンダに加わったことを後悔していないと語る。
「目の前には大変な挑戦が待ち受けている」とアロンソ。
「でも、それを成し遂げるときの味わいは、いっそう素晴らしいものになるはずだ」
「これまでのキャリアでも美しい瞬間を幾度か経験した。フェラーリとの経験は素晴らしいものだったよ。でも、5年で十分だ。7年間も2位や3位でいたくはない。たとえ最初のシーズンにはリスクを取らざるを得ないとしてもね」