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雨が予想されるマレーシアGP。ビアンキ事故の教訓は?

2015年03月24日(火)17:48 pm

今週末のF1マレーシアGP(29日決勝)だが、現時点では雨となる確率が高いと見られている。

セパン・インターナショナル・サーキットがある首都クアラルンプールは、天候を予測することが非常に難しい地域であることも知られている。だが、現時点における週末の天気予報によれば、雨の確率が高く、午後には荒れ模様となると考えられている。

だが、セパンでは、この時期はほとんど毎日のように夕方から雨になることが多く、それもかなり激しく降ることで知られている。

今年1月には、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのポール・ヘンベリー(F1プロジェクト責任者)が雨用タイヤでのテスト実施を呼びかけ、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語っていた。

「我々は常に、シーズンが始まる前に少なくとも1回は雨用タイヤのテストを徹底的に行っておくべきだと提案している。それも、例えばル・キャステレ(フランスのポール・リカール・サーキット)か、あるいはフィオラノ(イタリアのフェラーリ所有サーキット)などで、完全に水がたまった状態でのコースで行うほうが好ましいとね」

ヘンベリーは、そうしたテストを行うことは、ピレリの雨用タイヤ設計に有益であるばかりでなく、ドライバーたちにとってもそのタイヤに慣れるための機会となると主張していた。

だが、2015年シーズンがスタートするにあたって、ヘンベリーが提唱したような雨用タイヤテストが行われることはなかった。

昨年の日本GP決勝において、雨の鈴鹿サーキットでジュール・ビアンキ(マルシャ)の恐ろしい事故が発生したことを受け、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がもっと雨用タイヤのテストを行うよう提言していたにもかかわらずだ。

ビアンキの事故調査結果を踏まえ、FIAは公式に次のような提案を行っていた。

「タイヤサプライヤーに対し、シーズンオフの期間に雨用タイヤに関する十分なテストと開発の機会を与えることが望ましい。それにより、最初のレースにおいても最新型のタイヤを供給することが可能となる」

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