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マクラーレン・ホンダのアロンソ クラッシュ原因に新たな仮説

2015年03月24日(火)16:46 pm

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、バルセロナで行われたF1シーズン前テストで起こしたクラッシュについては、その原因などに関してさまざまな憶測がささやかれていた。だが、この不可解な事故に関する新たな情報が報じられている。

2月22日(日)に起きたその事故の影響でアロンソは開幕戦オーストラリアGPを欠場。ほぼ1か月を経た今週末のマレーシアGP(29日決勝)での復帰が期待されている。

これまでアロンソについては、事故当時のことを記憶していないばかりか、事故直後には最近20年間ほどの記憶もあいまいになっていたと伝えられたこともあり、そのクラッシュ原因に関して感電説を始めさまざまな憶測が報じられるという状況を招いていた。

マクラーレンでは、そのアロンソの事故は技術的トラブルが原因ではないと主張。今週の月曜日(23日)にも、テレメトリーのデータや、その後のF1カーの復元や研究所でのテストなどといった徹底的な調査をした結果、異常を示す証拠は「何もなかった」との声明を出している。

だが、マクラーレンは23日に出した声明の中で、「フェルナンドが、事故の前にステアリングが“重い”と感じていたことを思い出した」という新たな事実を明らかにしている。

スペインの『Marca(マルカ)』はこれについて、今回マクラーレンが「初めて信ぴょう性のある説明を行った」と報じている。

『Marca(マルカ)』は、アロンソが運転していたMP4-30のステアリングが「理由もなく」壁にぶつかる前に右に切られていたことを示すデータがあったが、今回明らかになったことはこれと符合するものだと主張。アロンソのクラッシュの原因がステアリングのトラブルによるものだったとの仮説を強調している。

『Marca(マルカ)』は2枚のマクラーレン・ホンダMP4-30の画像を掲載。1枚はアロンソがその事故を起こす直前のものであり、もう1枚はチームメートのジェンソン・バトンがそれとほぼ同じバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのターン3出口に差し掛かったときのものだ。

これを比較すると、バトンのステアリングはほぼまっすぐになっているものの、アロンソのステアリングは右に切られた状態になっていたという。

さらに、アロンソが壁にぶつかった直後の画像も添えられているが、そこに映し出されたステアリングの角度は事故前のときとまったく同じ状態だったという。このため、『Marca(マルカ)』ではアロンソのステアリングが「ロックされた」状態だったのではないかと推測している。

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