ウィリアムズF1チームが、現在のF1レギュレーションを擁護した。
2014年のF1チャンピオンチームであるメルセデスAMGが、今季の開幕戦オーストラリアGPでも圧倒的な強さを見せつけた。面白くないのは2010年から2013年まで自然吸気V8エンジン時代に4連覇を達成していたレッドブルだ。
レッドブルは、2014年から導入されたV6ターボエンジンとエネルギー回生システムが組み合わされた新たなパワーユニットに関するルールが見直されない場合にはF1からの撤退もありうると示唆し、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)へ圧力をかけている。
だが、現時点において、このレッドブルの動きに共感しているチームは見られない。
そして、ウィリアムズも今回、そのスタンスを鮮明にした。ウィリアムズのチーム副代表であり、商業部門の責任者でもあるクレア・ウィリアムズは、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトを通じて『Forbes(フォーブス)』に次のように語った。
「しかるべき理由があって(レギュレーションの)変更が行われたんです」
「コマーシャルディレクターとしての私の見解を述べるならば、この変更によってF1がそれまで問題視されていた環境への影響という課題を克服したことで、スポンサー企業との交渉におけるプレッシャーが軽減されたことは間違いありません」
伝えられるところによれば、ウィリアムズのスポンサー契約は昨年よりも約5,500万ドル(約66億円)も増加したと見られている。これはほかのどのF1チームに比べても大きなものだ。
「私たちは、この新しいエンジンについて、もっと宣伝する必要があると思っています」とクレアは続けた。
「まだこれについては十分に説明されているとは思っていません。もしそうしていれば、私たちはもっといい状況を迎えることができていたと思っています」
「私は環境対策という点から見ても、これは私たちがとるべき道だったと強く信じています」とクレアは付け加えた。