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「F1の夢は終わった」とヴァン・デル・ガルデ

2015年03月18日(水)19:59 pm

ギド・ヴァン・デル・ガルデが、今回のザウバーとの法廷闘争が自分のF1への夢を終わらせることにつながるだろうと認めた。

ギド・ヴァン・デル・ガルデのマネジャーは、和解が成立したことにより「双方の合意」のもとで2015年のザウバーとの契約が解消されることになったと認めている。

伝えられているところによれば、29歳のヴァン・デル・ガルデと彼の支援者たちは、結果としてザウバー側から1,500万ユーロ(約19億3,000万円)の賠償金を受け取ったとみられている。

2013年にはケータハムのドライバーを務めていたオランダ出身のヴァン・デル・ガルデ自身も、具体的な額に言及することはなかったもののザウバーから「かなりの賠償金」が支払われたことを認めている。

だが、ヴァン・デル・ガルデは、今回の一件により「悲しみと大きな失望感が残っただけ」だと自信のフェイスブックに次のようなコメントを公開している。

「夢がうばわれてしまったし、恐らくもう僕のF1での未来は終わってしまったであろうことも分かっている」

ヴァン・デル・ガルデはさらに、ザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンがメルボルンで開催された今季のF1開幕戦オーストラリアGPで、裁判所の判決が下っているにもかかわらず「僕に運転させることをかたくなに拒んだ」と非難。

しかし、ヴァン・デル・ガルデは、最終的に和解を受け入れる判断をした理由は、あのまま自分の主張を貫けば、それによってザウバーが「破滅」していただろうし、F1開幕戦を「台無し」にしてしまうとともに、フェリペ・ナッセとマーカス・エリクソンの「キャリアにさえ大きな打撃を与える」ことになると考えたためだと主張している。

「僕を悲惨な状況に追い込んだ責任がチーム(ザウバー)の管理者にあったことは間違いないけれど、(シートを取り戻すという)自分の考えに固執し続けることはできないと思ったんだ」

「僕は誠意をもってチームに対応していたし、当時チームが抱えていた資金問題の手助けをしたいと思っていた。最終的にチームが2014年に生き残ることができたのは、僕のスポンサーが前払いをしていたおかげなんだよ」

そう語ったヴァン・デル・ガルデは、今後はル・マン(世界耐久選手権であるWEC)かDTM(ドイツツーリングカー選手権)でレーサーとしてのキャリアを継続させていこうと考えていることを明かしている。

ヴァン・デル・ガルデは、自分がザウバーにとって講じた手段に対して理解を示してくれたF1ドライバーたちに感謝していると語るとともに、今回の件が「ドライバーの権利を守るための新たな基準」となって役立つことを望んでいるとし、次のように付け加えた。

「僕は、ほかのどんなビジネスにも適用されている価値やビジネス倫理というものが、F1にも同じようにあてはまるべきだと思いたいんだ」

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