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ヴァン・デル・ガルデ、ザウバーとの和解内容を公表へ

2015年03月18日(水)17:56 pm

今年のF1開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンにおいて、ザウバーとの裁判を繰り広げた元控えドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデ側が、ザウバーとの間で結ばれた和解案の詳細を公表する準備をしていると伝えられている。

昨年、ザウバーとの間で2015年のレースドライバーとなる契約を結んでいたヴァン・デル・ガルデだが、ザウバー側がこれを一方的に破棄し、フェリペ・ナッセとマーカス・エリクソンの2人と新たな契約を結んでいた。

これに対し、ヴァン・デル・ガルデは開幕戦の舞台となったメルボルンでシートを求めて訴訟を起こし、これに勝訴していた。しかし、ザウバー側がヴァン・デル・ガルデのF1出走に必要なスーパーライセンス発給手続きに協力することを拒んだことにより、一時はザウバーの機材の差し押さえや、チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンの逮捕といった事態にも発展する可能性があるのではないかと言われていた。

しかし、13日(金)の夜に行われた両者の話し合いにより、両者が何らかの合意に達したと見られていた。ザウバーはその後予定どおりナッセとエリクソンが予選に出場し、決勝では2人ともポイントを獲得する活躍を見せた。

両者が和解に至った背景には、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが介在したか、あるいはザウバーのチーム設立者であるペーター・ザウバー、もしくはいずれかのドライバーのスポンサーがこうした状況に対応するために資金を用意したようだと感じた者も少なくなかった。

一方、ヴァン・デル・ガルデのスポンサーであり、義理の父であるオランダの富豪マルセル・ボークホーンが、ザウバーの買収をもくろんでいたものの、それから手をひくことにしたのではないかとのうわさもささやかれている。

オランダのメディアが17日(火)に報じたところによれば、ザウバー側がヴァン・デル・ガルデに対して1,500万ユーロ(約19億3,000万円)を支払うことになったようだ。その額は、ヴァン・デル・ガルデの2014年と2015年の契約にかかわる報酬分に今回の法廷闘争の費用を加えたものだとされている。

ヴァン・デル・ガルデのマネジャーであるヤン・ポール・テンホーペンは、『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。

「明日(18日)か、その翌日には、それに関する情報を公表するよ」

一方、ザウバーの広報担当者は17日(火)、スイスの放送局『Schweizer Radio und Fernsehen(シュヴァイツァー・ラジオ・ウント・フェルンゼーエン)』に対して「我々はこの件が和解に至ったことをよろこんでいる」と語り、次のように付け加えている。

「詳細に関しては、守秘義務があるためコメントできないし、憶測にかかわるつもりもない」

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