昨年、2年ぶりにF1復帰を果たした日本人F1ドライバーの小林可夢偉だが、所属していたケータハムが2014年シーズン途中で経営破たんに陥りチーム消滅。可夢偉は、今年のF1シートを獲得できずに終わっていたが、F1復帰の可能性が出てきた。
可夢偉は今年、古巣であるトヨタと組み、日本国内でレースを行うことが決まっている。
だが、開幕戦が行われた先週末のメルボルンには、可夢偉のマネジャーである船田力の姿が目撃されていた。
そして、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、可夢偉が現在マノー・マルシャとの交渉を行っていると報じている。
ケータハム同様昨年経営破たんに陥ったマルシャだったが、ギリギリのところで新出資者が登場したことにより、ウィル・スティーブンスとロベルト・メルヒの2人のドライバーを引き連れて開幕戦が行われるメルボルンへF1カーを持ち込んでいた。だが、新たにマノー・マルシャと呼ばれることになったチームはオーストラリアGPで走行することができずに終わっている。
マノー・マルシャとは開幕戦のみの契約しか結んでいないことが明らかとなっていたメルヒは、次戦マレーシアGP(29日決勝)でもシートを確保したいと『EFE通信』に次のように語った。
「チームは僕のことをすごく信頼してくれているんだ。彼らは、1,000万ユーロ(約12億8,000万円)を持ち込めるほかのドライバーより、僕の方を選びたいと言ってくれているよ」
とはいうものの、メルヒは今季すでにフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのポンス・レーシングとすでに契約している。今年のフォーミュラ・ルノー3.5は3レースがF1と同じ日程で開催されることになるが、現時点でメルヒはポンスとの契約を解除することは考えていないという。
まだマノー・マルシャが本当に第2戦に出走できるのかどうかも明らかになっていない状況だが、仮に出走する場合、誰がコックピットに座ることになるのかにも興味が持たれるところだ。