ロベルト・メルヒが、次戦F1マレーシアGP(29日決勝)でもマノー・マルシャのシートが確保できることを期待していると語った。
2015年のF1開幕戦オーストラリアGPでマノー・マルシャのドライバーに指名されていたメルヒだが、結局チームの準備不足により一度もコース上で走行することなく終わっていた。
マノー・マルシャではイギリス人ドライバーのウィル・スティーブンスと今季のドライバー契約を結んでいるが、メルヒについては開幕戦のみの契約が交わされていたことが明らかとなっている。
メルヒの父親はメルボルンで次のように語った。
「我々がここへ来るために金を支払ったりしていないことは断言できる」
だが、メルヒの母国スペインの『El Mundo(ムンド)』は、マノー・マルシャではメルヒ側に対し、2015年のレースシートを確保するために200万ユーロ(約2億5,500万円)を用意するよう求めていると報じている。
メルヒの父親は次のように付け加えた。
「このプロジェクトは実現できる。我々はそう信じてきた」
『El Mundo(ムンド)』は、メルヒ側は現在、支援してくれる可能性がありそうなスペイン企業との交渉を計画しており、その中にはスーパーマーケットのチェーン展開を行っているメルカドーナも含まれていると報じている。
メルヒはスペインの『AS』紙に対し、2週間後のマレーシアで再びレースに臨めるかどうかについては「かなり自信がある」と語り、次のように語った。
「チームはまるで家族みたいなんだ。今週末(メルボルン)もすごく気持ちのいい対応をしてくれたよ」
「今や僕はチームのドライバーだし、マレーシアにも参加することになると思う」
「クルマはギリギリのタイミングで準備されたし、本当に最後の最後まで努力が続けられた。だけど、ここに来られたこと自体が奇跡のようなものだったんだ」
そう語ったメルヒは、さらに次のように続けた。
「ドライブすることができなかったのは残念だ。でも、チームはマレーシアでの出走を目指して懸命に頑張っているよ」
「僕たちはシーズン前テストも行っていないから、マレーシアが最初のレースになる。コースに出て、いい仕事ができることを期待しているよ」