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不振のレッドブル、手強くなったフェラーリ

2015年03月15日(日)7:18 am

14日(土)にアルバート・パークで行われた2015年F1開幕戦予選の終了後、ダニエル・リカルド(レッドブル)には同情の目が集まっていた。彼の母国オーストラリアの先輩たちからだ。

メルボルンの町は、至るところリカルドのほがらかな笑顔の看板だらけである。ところが土曜日の予選で彼は7番手のポジションを確保するのが精いっぱいだった。ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)からは2秒も遅い。

「僕はまだレッドブルに多くの友人がいる」と話すのは、2013年まで同チームに在籍したマーク・ウェバー(現WECポルシェ)。彼は今週末、F1解説でメルボルンに来ている。

「彼らがこれほどのスランプを経験しているのは、見ていて心苦しい」とオーストリア『ORF』に話すウェバー。

「レッドブルといえば4年もF1のトップに君臨したチームだ。すべてに終わりがあるのは世の常だが、それでも(こんな)姿は見たくない」

不振のレッドブルは、イライラのはけ口をエンジン・パートナーのルノーに求めている。1980年のF1王者アラン・ジョーンズ(元ウィリアムズ)も、そんなレッドブルに理解を示す。

「何とかタイトル争いに絡もうと、ダニエル(リカルド)とレッドブルはできる限り努力している」とメルボルンの『The Age(ジ・エイジ)』紙に語ったジョーンズ。

「すべてはルノーのせいだ」

「ダニエルとレッドブルのマシンは、F1グリッドにいるどのチームにも引けをとらない。ルノーはダニエルのために、もっとエンジンに馬力を、パワーユニットにはドライバビリティを与えてやってほしい」「ただそれだけのことだ」

現時点でトップは、ぶっちぎりでメルセデスAMG。それを大差で追うのは、同じくメルセデスのエンジンを積むウィリアムズだ。

「正直、レッドブルはかなり出遅れたね」と話すのはフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)。彼は本日の決勝を2列目3番手からスタートする。

「彼らはいずれ巻き返すに違いない。それだけの実力を持っているからだ。去年がいい例さ。僕らウィリアムズよりもいい成績でシーズンを終えたのだから」

「今年も規則はそれほど変わらない。だったら彼らは挽回するはず。ただし、今はフェラーリがとても手強い。去年に比べて長足の進歩を遂げたね。あす(3/15)はよりフェラーリを警戒する必要がありそうだ」

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