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亜久里と右京がテレ朝で対談 フォーミュラE初優勝時のエピソード

2015年03月15日(日)4:26 am

フォーミュラEでアムリン・アグリのエグゼクティブ・チェアマンである鈴木亜久里とフォーミュラEテレビ解説者の片山右京の元F1ドライバー2名の対談がテレビ朝日本社で行われ、第4戦アルゼンチンで初優勝した際のエピソードや第5戦マイアミの展望を語った。

■亜久里、レース前に寝ちゃった・・・
右京がアルゼンチン大会での初優勝を称えると、亜久里からは意外な事実が・・・「テレビで予選は観ていたんだけど、決勝レースはソファーで寝ちゃった(笑)。電話がかかってきて『優勝した!』というから夢かと思った」と明かした。さすがに時差には勝てなかったようだ。

ドライバーのダ・コスタもクルマの後ろが重いフォーミュラEに慣れてきたようで、「アルゼンチンでは本当にミスしなかった」とドライバーの力量も褒めたたえた。

■F1と同じシミュレーターを使用し初優勝
アルゼンチンでは「運」も味方し初優勝を果たしたが、「実は第3戦からF1でも使っているシミュレーターを使うようになって、事前に良いセッティングを見つけられるようになった」ようだ。それまでは「勘」でセッティングをしていたこともあったというから、初戦で佐藤琢磨が乗った時のセッティングは手探り状態だったことがわかる。

■フォーミュラEのバトルは激しい
当初、電費といわれるエネルギーマネージメントがレースの勝敗を大きく左右すると思われていたが、毎戦、元F1ドライバーの二人が驚くくらい激しいバトルが展開されている。

フォーミュラEのスピードは200km超でF1と比べると遅いが、元F1ドライバーや実力者が揃っていることもあってレース中はバトルの連続だ。当初のフォーミュラEの想像からはイメージが大きく変わったという。

あまりにも熱く激しいバトルの連続に亜久里は思わず「俺と右京だったらぶつかってるな?」とコメントし、テレビ撮影の会場は爆笑。

■車両保険に入ってる安心のアムリン・アグリ
縁石に乗り上げただけでサスペンションが壊れるマシンが続発していることからも、フォーミュラEはまだ発展途上だということがわかる。あれだけ壊れると修理代が高いのでは?と心配する右京に、亜久里は「(アムリン・アグリは)保険に入っているから大丈夫。メインスポンサー(アムリン)は保険会社だから(笑)。本当だよ、車両保険ね」とスポンサーメリットを語ってくれた。しかし、まだ大きな事故は起こしていないため、車両保険を適用していないという。

気になる日本のスポンサーは未だ不在だが、いくつか話は進めているようだ。初優勝したことで話はしやすくなったというが、新しいレースへの理解を得るのに苦労しているようだ。

■気になる日本での開催は?
アムリン・アグリが優勝したことで、日本のファンやスポンサー候補も実際のレースを観てみたいはず。そこで、日本でのフォーミュラEの開催について、亜久里は「ハードルは高い」という。

「日本の市街地でやるには、例えば電気自動車のイベントを街中で開催して、そのイベントの目玉としてレースをやるなら、可能かもしれない」といくつかのアイデアがあることを明かしたが、すぐの開催はなさそうだ。

■フォーミュラEの体験会をやりたい
亜久里も右京もまだフォーミュラEには乗っていないという。そこで「オフシーズンに体験走行会を日本でやりたいね。表参道から神宮外苑とかで走りたい。琢磨と日の丸を持ってね」と期待が高まる発言も飛び出るが、実現はいかに。

■マイアミ大会へは行く
マイアミ大会へは行くという亜久里は「クルマのセッティングの方向性もわかってきて、ドライバーもクルマに慣れてきている。常にトップグループでレースをすれば次のチャンスは来る」と語った。

「亜久里さんがいない方が勝てるのでは?(笑)」と冗談をいう右京の言葉は本当か? フォーミュラE第5戦マイアミの決勝は、日曜日の早朝5時から放映される。

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