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ヴァン・デル・ガルデとザウバーに「分別」を求めた裁判官

2015年03月13日(金)20:26 pm

ザウバーとギド・ヴァン・デル・ガルデの問題は、14日(土)まで持ち越されることになりそうだ。

13日(金)にメルボルンで開幕した2015年F1オーストラリアGPだが、午前中に行われたフリー走行1回目にはザウバーのマーカス・エリクソンもフェリペ・ナスルも走行を見合わせていた。だが、午後のフリー走行2回目にはその両者が共に走行を行っている。

メルボルンの高等裁判所は、オランダ人ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデとザウバーとの法的問題に関し、14日(土)に再び審理が行われると認めるとともに、裁判官が「両者に対して分別を持った話し合いをするよう要請した」ことを明らかにしている。

ヴァン・デル・ガルデは、13日(金)の早朝にザウバーのガレージで今季型車C34のシート合わせを行っている。だが、ことのきのガレージ内は非常によそよそしい雰囲気に包まれていたと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は書いている。

シュミットによれば、ヴァン・デル・ガルデがなんとかゲストパスを確保してパドックに入り、ザウバーのガレージへシート合わせに来たものの、それに最小限必要な人数だけが残り、ほかのメカニックたちはその場から立ち去ったという。

ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、裁判所に対し、ザウバー側がヴァン・デル・ガルデの「F1出走に必要な(スーパー)ライセンスの取得」を積極的に妨害しているとの申し立てを行っていた。

現在、ヴァン・デル・ガルデは実際にメルボルンでレースをするためにシートを確保することが本当の目的ではないとのうわさもささやかれている。本当の狙いは、こうした裁判によってザウバーを破たんに追い込むことだという。そうすれば、彼の支援者がザウバーの買収に乗り出すことも可能になるからだ。

アルバート・パーク・サーキットのパドックの外には裁判所の執行人が待機していたが、ヴァン・デル・ガルデの弁護士は裁判所に対し、ザウバーのF1カーや機器類の差し押さえを行うよう求めたといいう。

ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、次のように語った。

「ザウバーは月曜日(16日)に管轄外へと出てしまう。我々が裁判所に求めている命令のひとつは、今日か明日にも彼らのレース用機器を仮差し押さえすることだ」

しかし、ザウバーは、フリー走行1回目ではまったく走行を行わなかったものの、フリー走行2回目にはエリクソンとナスルがいずれも走行を行っていた。

ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、「建設的な話し合い」が金曜(13日)の夜に行われることを認めている。

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