ザウバーは、ドライバーの契約をめぐる裁判について口を閉ざしている。
昨年、控えドライバーとしてザウバーに所属していたヴァン・デル・ガルデは、2015年にレギュラードライバーに昇格するという契約をザウバーとの間に取り交わしていたが、これを一方的に破棄されたとして、今週末に行われる2015年F1開幕戦オーストラリアGPに契約通り自分を出走させるよう、メルボルンの裁判所に訴えを起こしていた。
裁判ではヴァン・デル・ガルデの申し立てが認められた。また、12日(木)にザウバーの控訴も棄却されて、チームの敗訴が事実上確定している。
ザウバーは9日(月)以来ツイートしておらず、オーストラリアGP初日フリー走行後のプレスリリースでも裁判については触れず、「1回目のフリー走行には参加しなかった」とだけ記されていた。
チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは、13日(金)のフリー走行後、6チームの関係者が出席する恒例の記者会見に参加した。
ヴァン・デル・ガルデ側は、カルテンボーンの逮捕を求めたと伝えられている。会見で職を辞する考えはあるかと聞かれると、カルテンボーンは「それは考えていません」と答えた。
カルテンボーンは、裁判について詳細は語らず、次のように話すにとどまった。
「この件はチームにとって非常に大きなマイナスの影響を与えています」
「これ以上言えることはありません」
裁判は14日(土)午前に再開することになっている。