NEXT...F1開催スケジュール

エクレストンのテレビ戦略に疑問の声

2015年03月13日(金)6:50 am

テレビ視聴者をF1に引きつけようとバーニー・エクレストンが取る戦略に、スポンサー各社が懸念を表明している。

F1テレビ中継のトレンドは、今や無料の地上波放送から有料の衛星やケーブル放送に移りつつある。最近もオーストラリアで『FOX(フォックス)』との契約がまとまったばかりだ。

各報道によると、有料視聴者が増えれば確かにF1の商業権を持つCVC(投資会社)は潤うが、それによって視聴率は世界規模で下がる。

レッドブルの元営業担当重役マーク・ギャラガーは次のように話す。「(こうした戦略)は、巨大市場を相手に商売するサンタンデール(フェラーリのスポンサー)のようなブランドが喜ばない」

1月に出されたF1テレビ中継の内部報告書でエクレストンは、戦略変更を説明。単に全体の視聴率を追いかけるのではなく「熱心なF1ファン層」の囲い込みが目的だとした。

「ただ人数を増やすよりは、F1の支援者を大切にしたい」とエクレストンは述べたという。

これに対してモータースポーツを専門に扱うジャスト・マーケティングのCEOザック・ブラウンは、アメリカ『Bloomberg(ブルームバーグ)』に次のように語った。「テレビのリーチが減って懸念を抱いたスポンサーから、かなりの意見が寄せられている」。同社は、ウィリアムズの冠スポンサー、マルティニをはじめとするスポンサー各社にアドバイスを与える。

「F1は膨大な数のテレビ視聴者にリーチしている。それを疑う者はいない。だが、スポンサーたちは(減少の)傾向が気になって仕方がないのだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック