レッドブルがとつぜんF1の風洞使用禁止を提唱。メルセデスAMGは、さっそくこれに反発した。
小チームの存続が危ぶまれる中、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはコスト削減の新たなアイデアとして風洞使用禁止案を打ち出した。
これに驚いたのがメルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフだ。
「レッドブルのことだから、自然吸気V8エンジンに戻せとでもいうのかと思った」と彼は、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に皮肉を込めて語る。
「あるいはバルセロナの合同テストで得たデータを見なおして、風洞を廃止する案でも思いついたか」
ヴォルフによると、もはや風洞はF1のDNAに刷り込まれている。
「これ(風洞)こそF1だ」「GP2やインディカーなどのフォーミュラカーとは訳がちがう」
「F1はドライバーの世界選手権であると同時に、技術者にとっても世界タイトルを争う場なのだ。長いあいだF1を形づくってきたものを失えば、F1はF1でなくなる」